採用につながる職務経歴書

しかし、転職の場合は必ず1つ以上の職歴を記載することになります。
しかし履歴書の職歴欄に「○年○月株式会社□□入社」「○年○月同社退社」と書かれていても、採用担当者にとっては情報が少なすぎます。
誰でも知っているような超有名企業であればよいでしょうが、多くの場合は初めて目にする企業名となるでしょう。
また最近は企業名だけを見ても業種が全くわからないような会社も非常にたくさんあります。
だからといって履歴書の中でその会社の業務内容や自分自身が行ってきた仕事の詳細を書くわけにはいきません。
そこで重要となるのが「職務経歴書」です。
職務経歴書は職歴欄に書かれた単なる企業名だけではなく、その会社がどのような会社で、自分自身がその中でどのような業務に携わってきたかということを記載したものです。
以前は就職と言えば「履歴書」というのが一般的でしたが、現在は履歴書だけではなく「職務経歴書」も一緒に提出するのが普通になってきました。
会社名だけが書かれた履歴書と違い、実際にどんな仕事をしてきたのかを知ることができるため、採用者にとってはそれだけ事前の情報量が増えることになります。
書類選考をする場合には、履歴書以上に職務経歴書の内容が判断基準となる場合も多いようですので、自分をアピールできる職務経歴書づくりを心掛けることが大切です。
職務経歴書は書式自由
履歴書の場合にはいくつかの様式があるものの、記載する内容に大きな違いはありません。しかし職務経歴書には決まった様式はありませんので、自分自身の裁量で自由に書くことができるのです。
会社名や業務内容、自分が従事した仕事の詳細などといった項目は必須となりますが、その他は自由に記載することができます。
最も重要なのは自分自身をいかにアピールするかという点になります。
採用担当者にとっては、どんな仕事をしてきた人なのかを知ることももちろん重要ですが、その経験の中であなた自身が何を得てきたかという部分を見るのです。
自己PR、あるいはセールスポイント、御社で活かせる経験など項目の名称はなんであれ、自分がこれまでしてきた仕事において、どんなことを経験してきたのか、またそれが転職を希望する会社にとってどんな風に役に立つと考えるのかといったことを積極的にアピールすることが大切です。
例えば転職回数が多いことは採用面で不利になることが多いと言われています。
しかし、逆に様々な経験があるからこそ得られたものをしっかりアピールすることができれば転職回数の多さをメリットに変えることもできるはずです。
またこれまでと全く異業種に転職を考えている場合、業界経験の無さが不利になる場合もあるでしょう。
しかし職務経歴書の中で、たとえ違う業種であったとしても「仕事」として共通する事項は必ずあるはずです。
自分の人間性であったり、仕事に対する考え方であったりをしっかりアピールすることで不利を有利に変えていくこともできます。
面接に至る過程の中で非常に重要なポイントとなる職務経歴書は、様々な例を参考にしながら自分をよりアピールできる内容にしていきましょう。